酷評デビルマン続報
ここ半月ほどで試写会を見た人の感想・批評が公開され始めているのでちょっと紹介してみる。
映画(映画になってないとの声もしばしば見られますけど)の中身(ストーリーとか演技とか演出とか)にはこれっぽっちも触れていないところがまたなんとも。触れるだけの価値もないということか。しかしこのどっちつかずの金髪はあまりに中途半端なやる気のなさを感じさせる。すべてにおいて徹底できない映画「デビルマン」の中途半端さがまさしくここに露呈しているのだ。シレーヌのかぶる妙なかつら(下から黒い地毛がはみだしている!)にも、めまぐるしくアングルを変えればごまかせると思っている安いCGにも、「段取り」という言葉さえ誉めすぎなアクションにも、すべてに通暁する中途半端さが。
某所(要するに2ちゃんねるですが)でしかし…あんな演技でもあの人たちって出演料もらうんだよねぇ…。素人の学芸会並みであるこの作品はお金を取るべきじゃないと思う。むしろ見に来てくれた人にお金出すべき(笑)。素人の温習会というのは舞台に出るために会費とお礼を払い、見に来てくれた人にも豪華なお弁当とお土産を出す慣わしになってるわけで、私は試写だからよかったけど、それでも「交通費くれないかなー」と思ってしまうもん。
「ロードショーみて金返せ」ってのはよく見かけるが、「試写会見て交通費くれ」ってのは初めて見た、と書かれていました。
んーーーーー…
(制作費が)豪華な「月曜ドラマランド」2時間スペシャルってカンジかな。アイドル映画とCGアニメの融合ですな。
下が漫画家の伊藤伸平氏*1、上がその奥様で漫画家兼イラストレータのおだぎ みを氏*2の感想*3。御自分で読んでいただくのが一番早いかと。試写会行って来ました。いやー、終ったとたん、よみうりホールが怒濤のドヨメキに包まれましたですよ。
試写はいろいろ行ったし映画館もよく行くほうだけど、あーゆーのはちょっと経験がないな。
極めつけはこれ↓。
2点(100点満点)という評点が全てを物語ってますな。ちなみにこの人の評価ではキャシャーンは15点、ハニーは60点。2点というのは今年この人が取り上げた映画の中で最低(当たり前か)。この前に「スクールウォーズ」を批評した際にまあ、色々と書いてきたが、人間たまには本気で怒ったりするのも健康にはいいらしい。原作ファンにとってはそうしたウェルネス効果を得られる作品だから、1800円を投資してみるのも悪くはない。アニメ版のファンや、初めて『デビルマン』に触れる人には、せっかく興味を持ったなら永井豪の原作を読んでから出かけた方がよろしいとアドバイスしておく。
そういえば先日『デビルマン』という昔の漫画の実写映画版をみたが、これも凄絶極まりないダメ映画であった。そのうちレビューを書くことになると思うが、たぶん驚くほどの低得点を記録することになるだろう。等と書かれていたので期待(?)していたのだが、期待に違わぬ低得点。最後に
さあ、今週末はみんなで『デビルマン』を見に行こうではないか!とありますが、どう受け取ればいいものやら。
私は観たわけじゃないので直接批評するのは避けますが(観ないで批評するなというのも分からないでもありませんし)、「見る価値はなかろう」と判断するのは構いませんよね?別に他人に行くなと言ってる訳でもありませんし。