水滸伝18 乾坤の章

ネタバレしてます。ご容赦を。

水滸伝 18 乾坤の章 (集英社文庫)

文庫版水滸伝も残すところ、この18巻と最終巻である19巻のみ。まずは帯からの引用。

「最後まで諦めないのが、軍人だ。

血の一滴が残っているかぎり、

闘い続けるのが軍人だ」

秦明、矜持を胸に敵将への奔る。

この18巻でも何人もの好漢が戦の中で命を落とします。単行本(ハードカバー)の18巻を読んだ時にも書いたのですが、林冲と公孫勝という、作中では顔を見れば毒づきあうという二人の男がおります。まぁ読んでいる人間から見れば互いに認め合っているであろうことは分かりすぎるほどに、そして自ら鈍いと認める呉用にも明白な二人なんですが、この内の一人である林冲の最期と、その友の死に涙する公孫勝ってのがもう、こっちとしては一緒に泣くしかないという。
なんで帯が秦明で扉絵が史進なんだかさっぱり分かりませんよ。特に史進は最終巻でそれなりに見せ場あるだろうと。というかお前の最大の見せ場はもう終わってるだろうと。
まぁ、いいや。ちなみに今巻に関しては解説は最初に読むことをお勧めしますよ。本編読んでからだと力が抜けるんで。