インターネット原理主義

話を蒸し返すつもりではないのだが、「インターネット原理主義」をキーワードに Infoseek で検索してみたところ、「『インターネット原理主義』について」なる一文を発見した。そもそもこの「インターネット原理主義」という単語は、「デジタル・ミレニアムの到来 ― ネット社会における消費者」 ( 名和小太郎著 ) に出てくる単語らしいのだが、名和氏と私とでは意味合いが異なるようだ。張り合っても仕方のないことだし、( というかどうやらいくつかのサイトをあたってみるに「インターネット原理主義」あるいは「〜主義者」なる言葉は「インターネットの商用利用」や「インターネットへの規制」に反対もしくは非好意的な考え方や、そう考える人々を指して使う人が多いようだ。) 残念ながらこの本は読んでいないので、それに対するコメントはできないが、「『インターネット原理主義』について」には次のような一節がある。

さて「原理主義」であるからには、その主張は「原理」を守るところにある。一方「原理主義」の対義語は「修正主義」又は「応用主義」だろうか。

科学技術の世界では「原理」は欠くべからざる基本である。原理を無視した応用はありえない。オームの法則を無視して電気回路の設計をすればどうなるか。笑い話にもならない。科学技術以外の分野における「原理」については、ある宗教や主義の「原典」を守ることになる。これは、それ自体悪いことではない。原典が基本として存在するから、修正や応用が存在するわけであり、原典を無視すれば、それは単なる「御都合主義」だ。そして宗教や主義が単なる御都合主義に堕せば、原理主義よりも数百倍危険であることはいうまでもない。宗教の原理主義にしても、それ自体は何の問題も無い。いかなる宗教を信じるかは、個人の内心の問題だからだ。ただそれが「XX教原理主義過激派」となったときに問題となる。

私が「やめて欲しい」と言っているのはここでいう「過激派」に向かってのことだったりする。いわば「インターネット原義主義過激派」。彼ら ( 過激派 ) にとっての「テロ」対象は引用した文章に倣うならば「インターネット御都合主義」の人たちである。

でも「過激派」と「御都合主義」とどっちがよりイヤかっていったら「御都合主義」かな。