人間と国家

小泉純一郎首相は21日、国旗への起立と国歌斉唱を教職員に義務付けた都教育委員会の通達などを東京地裁が違法と判断したことについて「法律以前の問題ではないか。人間として国旗や国歌に敬意を表するというのは。裁判でよく判断していただきたい」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。 (07:02)

人間としてなどとおっしゃいますが、「国家に帰属しない人間」は存在し得るので、人間として国旗や国歌に敬意を表するのが当然なんていう論法は明らかにおかしいです。「日本人として」って言うんだったら、とりあえず「論」としては成り立ちます。賛否はともかく。

大体、人間の歴史において「国民」とか「国家に帰属する」なんていう考え方が生まれたのは、人類史的な視点で見たらほんのつい最近ですよ。