エスカレータ

JR 神田駅構内にはエスカレータがある。エスカレータと聞くと、「なんでおばちゃんは自分の前方が見事なまでに開いているのに独り右側に直立して動じることなくいられるのか、と考えると、あれは転ばないようにエスカレータの動きに合わせて乗り込むのに精一杯で、そうなるとやはり利き腕である右腕で手すりにつかまりたいし、前だの上だの見ている余裕がないのだろう」とか「その割には利き腕でない ( と思われる ) 左手で自動改札に切符を投入するおばちゃんが多いのはどういうわけだ」とか「しかもそのせいで自動改札に切符を入れるのに手間取っているではないか、流れを阻害しないでくれ」とか「どうして、いざ券売機の前に立ってから料金表を見上げて自分の行き先までの運賃を確かめるのだ。今まで列に並んでたんだからその間に料金表くらい確認しておけよ」とかいうことが浮かんできてしまうのが人の常と言うものだが、今日の本題ではないので置いておくとして、大抵のエスカレータはエスカレータに乗る人に向けて放送がかかっているものである。そうだと言ったらそうなのだ。曰く「小さなお子様は手を引いて」だの「白線の内側に立て」だの「走るな」だの「座るな」だの「髪を染めるな」だの「前髪は眉毛にかからないように」だの、ちょっとずれてきたが、そんな注意についての放送が流れている。神田駅構内に設置されたエスカレータにもやはり流れているのだが、そこではこんなことを言っている。

エスカレーターでのおタバコはご遠慮ください」

そんな言葉を聞いて「そうかそうか、エスカレータでは煙草は吸っちゃいかんのか、ならば」などと言って、エスカレータを一歩降りた瞬間にタバコに火を付けたりしてはいけない。なぜなら、JR 東日本管内の駅はほとんど ( 全てかどうかは知らない ) そうなのだが、駅構内はホームなどに設置された喫煙所を除いて全面的に禁煙なのだ。そして少なくとも神田駅についてはエスカレータを降りたその脇に喫煙所が設置されているなどということはない。エスカレーターでのなどとわざわざ注釈をつけなくとも、「タバコは遠慮」すべき場所なのだから、わざわざエンドレステープ、とは限らないがそれに類するもの、で延々流しておくほどのことでもないと思うのだが、いかがなものか。

今気づいたのだが、5 月分のバックナンバーへは一旦 4 月分を表示した後に、次月分をクリック ( とは限らないが ) しないといけないではないですか、なんて言ってる間に直せよ、と思ったので直した。